あくせくと働いた職場を離れてみると、見えてくることがたくさんある。あながち、年齢のせいだけではないと思われる。正直なところ、今はなんだか小学生のころに戻ったような気分なのだ。世間知らずで、好奇心のみ旺盛だったあの時代と、さほど変わらない自分が、まず見えてきた。大人になってからは、いっぱし世間を知ったような顔をして生きてきたが、そうしなければ生きられなかっただけの話で、そう簡単に世間なんてわかるはずもない。そんな心持ちで俳句を読んでいると、いままでならなかなか食指が動かなかったような句が、妙に味わい深く感じられる。掲句もその一つで、このゆったりした時間感覚表現を、素直に凄いなあと思う。あくせくとしていた間は、こうした時間の感じ方は皆無と言ってよく、したがって「呑気な句だな」くらいにしか思えなかったろう。作者については、句集の著者略歴に書かれている以外のことは何も知らない。私より、若干年下の方である。私が感銘を受けたのは、こうした時間感覚を日常感覚として十分に身につけておられるからこそ、句が成ったというところだ。付け焼き刃の時間感覚では、絶対にこのようには詠めません。小学生時代を山国に暮らした私には、実感的にも郷愁的にも、まことにリアリティのある佳作だと写った。寝ころんで、雲を見ているのが好きな子供だったことを思い出す。
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